しろ、くろ、しろ、しろ。
電車で『あらゆることは今起こる』を読む。著者の足は幅が広く、甲が薄いそうだ。日本人は甲高幅広の足の人が多いと思われていたが、それは下駄を履いていた昔の話で、最近は幅は広くても甲は薄い人も多いらしい。そうすると急に気になって、向かいに座る人の足元を眺める。大半の人が黒か白の靴を履いていた。
友だちの家にむかっていた。友だちには20分遅刻と伝えたものの、タバコを吸ってしまいさらなる遅刻の予感。コンビニで自分と友だちのお昼ごはんを買って帳尻合わせでタクシーに飛び乗る。「お昼ごはん買ってたらちょっと遅くなっちゃった」。
お昼を食べて友だち親子と散歩。ヒマラヤ杉があった。そこからすこし歩くと「樹木葬」とでかでか書かれたお寺がある。樹木葬にはしてほしくないかもと思った。
家族には夕方には帰ると言っていたが、結局夜になってしまったので、これまた帳尻合わせで伊勢丹で晩ごはんを買って帰る。子どもはラザニアがいいというので、惣菜屋をまわりゲット。わたしは牛カツ弁当、夫にはおつまみのオードブル。
家に着いて早々子どもに「夕方にかえるってゆってたやん！」と言われたので「まぁ今も広義の夕方やで」と誤魔化した。
家族でアニメ『ダンダダン』の2話を見ながら話す。子どもが学校で「くりんぴーなっつ」が好きだと話したら「ヘンタイやん」とからかわれたらしい。R指定だからか？と思って、なんで？と聞くと女なのに男が好きだから、とのこと。なんでも異性愛、色恋の文脈だと解釈する発想の方がヘンタイ的ではないだろうか。子どもはくやしすぎてその子のことを「なぐろうかと思った」そう。わたしは「殴ってみたらよかったらのに」と素直に伝えたが「なぐるわたしになりたくない」とのこと。たしかにわたしも「なぐるわたし」になりたくないまま生きてきて、しかし時折「なぐるわたし」になれないことがもどかしかったりする。
