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らりをのブログです

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ふたりだと静か

母が子どもを預かってくれて、久しぶりに夫とふたりきりの休日。

いつもは川の字で寝ているけれど、朝起きたらそのままゴロンと夫にたどり着いて新鮮でうれしい。

起きたはいいが、ぐだぐだ溜めていた『虎に翼』を見る。

気づいたらお昼の時間で、ママチャリの後輪がパンクしてしまったので、修理に持っていきがてらごはんを食べることに。

ママチャリは、前日に夫が別の店に持ち込んでいたが、そこの店で適当な対応を受けたらしい。なぜか空気を入れるところの栓だけ変えられたものの、もちろんパンクは直らなかった(夫は「最悪や!」と青筋を立てていた)。

ギリギリ午前中にも関わらずうだるような暑さで、でも二人きりで休日の昼間に歩くたのしさのほうが上。わたしが日傘をさして、夫が自転車を引く。最初は自転車を挟んで歩いていたが、途中でこれでは、夫のほうが陽をさえぎられていない!と気付き、夫の方に回って日傘をさす(「めずらしく気がきくやん!」と夫)。

近所のエイリンに持ち込むと、店員さんが丁寧に見てくれて、夫婦で「さすがエイリンや!」と感動する。タイヤの付け替えで2時間くらいかかるということで、お蕎麦を食べに行く。

はじめてのお店だけど信頼する飲み屋の店長さんに教えてもらった安心感で、迷わず店の戸をくぐる。

小鉢三品と天そばをそれぞれ頼む。この小鉢がどれも絶品で、とくに鯖の押し寿司が史上最高に美味しかった。ほどよい酢飯に、梅と胡麻が混ぜ込んであってさわやか。その上にジューシーな鯖が乗っかり「これなら一本食べれるよね」と囁きあう。

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そばも美味しくてするする食べてしまい、店を出る。夫が「オレたち、食うの早すぎるんだよな、昨日の焼き肉も30分で食べ終わったやん」と言っていて、たしかに、と思う。ふたりごはんの時間を大事にしたいけど、もりもり食べてしまう。

そのまま、昨日の焼き肉屋に対する夫の文句がはじまり、うんうん、と聞く。料理が好きな夫は、ごはん屋さんに対する目線がシビアで、気にいる店より気に入らない店のほうが多い。夫のこういう文句を聞くといつも気むずかしい人だなあと思うけど、この気むずかしさと裏腹の誠実さがとても好きだし、そこに助けられているのだ。なにより、夫は嫌いなものに対して雄弁で、文句も的を得ていて興味深い。

まだまだ時間があるので、カフェに入る。コーヒーが飲めないわたしは、カフェではたいてい紅茶など、その店でスタンダードなお茶を頼むのだが、なんだか特別な今日はパッションティーを頼んでみた。夫はビール。

パッションティーは、花肉がしっかり入っていて、甘すぎず、さわやかでとてもおいしくて、それもうれしい。店名がフランス語で、店名の日本語訳について、二人であーだこーだ話す。

夫が二杯目にジンソーダを頼んだところでエイリンから架電あり。ジンソーダを夫が飲み干して、エイリンに戻る。

修理されたママチャリは、見慣れた姿より少しシャキッとしていた。

修理の説明を聞き、代金を払って、自転車を引いて帰る。

家の前についてそのまま入ろうとしたら、夫が「買い物行くで」の仕草をしている。しかし、流石に汗だくなので「ちょっときゅうけ〜い」と家に飛び込んで、汗拭きシートで体を拭く。

あわよくば夫だけ買い物に行ってくれないか、などと不埒なことを考えていたが、こんな暑い中、買い物用のバッグを持って外に出ようとする夫を見過ごせず、一緒にスーパーにいく。

しかし、わたしは全く料理をしないので、買い物にしてもなんの役にも立たず、手持ち無沙汰に商品棚の間をうろつく。定年後にはじめて妻の買い物に付き合うおじいちゃんの気持ちってこんな感じなのかな、とか思いながら、さすがに何かしらアウトプットを出さなければ、と思い、かいけつゾロリのパッケージのパリパリバー(アイス、チョコがパリパリしてて美味しい)をカゴに入れる。すると夫が「家にチョコバッキーあるで(チョコバッキーもチョコパリパリ系アイス)」と言ってきて、ぐぬぬ。しかし、このままアウトプットゼロで帰るわけにはいかないので「ゾロリはよーこちゃん(友だち)の初恋の相手やねん」と訳のわからない理由で譲らず、そのままパリパリバーを死守した。流石にわたしの何もしてなさに夫も気づいていて、買ったものを詰めながら「いや、あなたなにしにきてん?」とわたしも詰めてきたが、「行き帰りの日傘をさす係だよーん」と答えると、なぜか納得してくれた。

家に帰って『虎に翼』の続きを見ていて、伊藤沙莉の肌の綺麗さに見惚れていたら、急に頬骨うえの肝斑のことを思い出し、衝動的に美容クリニックを予約。そのままソファで寝てしまった。

起きて、軽く副業の作業をして、修理した自転車で美容クリニックにいく。いつも混んでいるのだが、なんだか空いている!日曜夕方は穴場かもしれない。すぐに案内されて、先生に「肝斑です!」というと「たしかに」と返答してもらい、やりたかったレーザーを打ってもらう。思ったより早く終わって余裕の帰り、日焼け対策をしていないことに気づき、慌ててユニクロに飛び込み、UVパーカーを手にする。会計までの道で『推しの子』のTシャツが安くなっているのを見かけ、子どもにお土産で買った。

家に帰ると夫がごはんを作ってくれていた。

貝の冷製スープとタコのマリネとビーツとモッツァレラのサラダ。

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どれもおいしかったが、貝の冷製スープがとにかく絶品!海の味と野菜の旨みが凝縮されて、なんとも言えない美味しさ。

追加でコーンのアーリオ・オーリオもあるとのことだったが、三品で二人ともお腹いっぱいに。

食卓からソファにうつり、だらだら副業をしていたが、なんだか静かで、子どもの不在を急に感じる。

BGM的に流されるアニメと常に聴こえる工作の音(紙をハサミで切るシャキシャキ音や色をするする塗る音)、移動のたびにドンドンする足音。いつも聴こえるはずの音がない。

楽しくてうれしいけれど、ちょっとさみしいふたりの時間。とりあえず、夫の肩に顎を乗せてみる。