朝六時に起きなくてはいけない、という責任感でたびたび起きては時計を見る。
起きると外に蛇がいる。布団が凹む感じがしてみると、大きなクモのようなものがベッドを横断する影が見える。蜘蛛が壁を這う。階段を降りると玄関があり、古風な引き戸がある。わたしはここをわたしの家だと思う。引き戸を開けるとモチがわたしの横をすり抜けて先に出る。するとモチはヒトカゲに変身する。そのまま蛇と絡みあう。わたしは蛇に噛まれたら大変だと思って「モチ、やめなさい!」と叫び続けている。するとモチの同級生たちも集まって「やめなよ」と叫びはじめる。モチはみんなに止められたことで逆にギアが入ったようでさっきよりも強く蛇に絡みつく。思い切りモチの名前を叫んだ。
アラームが鳴る。まだ外は暗いが、モチに「起きて行くよ」と声をかけるとガバッと起き上がる。今日はUSJに行く日である。
そのまま二人で急足で階段を降りて、転がるようにシャワーを浴びる。
できるだけきびきび動いて予定に合わせて準備をする。友だちのMちゃんと開演時間に待ち合わせしているのである。
よし、家を出るか!ちょっと時間ギリギリかも、というところでMちゃんから遅れそうとの連絡がくる。
急にまったりした気分になって近所のパン屋さんに行くがまだ空いていない。しかたなくタクシーを呼んで京都駅まで行く。タクシーの運転手さんが子ども向けに素敵な配慮をしてくれて、絶対高評価にするぞ!と心に決めていたのにボタンを押し間違えて普通評価にして落ち込む。
駅のホームで新快速を待っていたら後ろから声をかけられる。迷った観光客か?と振り向くとMちゃん!予定調和すぎる!MちゃんのパートナーのIは遅れるとのこと。これもまた予想通り。
新快速はそこそこ混んでいて、わたしたち親子は補助席に座ることに。道中モチと宇多田ヒカルを聞いた。
USJに着くと人がいっぱいいる!と思ったが、アトラクション自体はそんな並んでいなくて、するすると乗れた。
モチがハリーポッターのエリアでグリフィンドールのコート(ポンチョ?)を欲しがったので、腹を括って買う。
途中でIも合流して、モチが小躍りしながら迎える。
お昼にはUSJでモチといつも行くピザ屋でピザを食べた。一切れで一人前分くらいある大きいピザなのに、Iがホールを一人で頼んでいてみんなで驚く。どさくさに紛れて自分の分のピザを食べ終えたモチがIから一切れピザをカツアゲしていたが、その一切れを除いてIはほんとうに全部を一人で食べていた。すごすぎる。
そのまま、アトラクションに乗ったり散歩をしたりした。
モチにとってははじめて家族以外の人と行くUSJで、モチは終始楽しそうだった。なにより、丸一日、モチに対してあたたかく接してくれたMちゃんカップルには感謝だ。
あと地味にいつもはモチと二人でUSJに行くので他撮りのモチとの写真が取れないのだが、Mちゃんがたくさん撮ってくれて嬉しかった。
結局閉園までいて、家に帰るとモチもわたしもグデングデンで床に這いつくばるしかなかった。