コロナ後遺症の備忘録としてかきなぐる。
今年の2月末に家族でコロナになった。
最初に発症したのはむすめで、頭痛からはじまった。初日は頭痛のみだったので学校を休ませ、家で様子見。その翌日にわたしが喉の痛みを端緒に発症した。このタイミングで病院に行き、2人とも見事にコロナ陽性を診断される。
まだ発症していなかった夫を隔離しつつ生活する。
わたしもむすめも喉の痛みと頭痛、時折微熱で、わたしは休み休みだが仕事もできる状態。
むすめの発症から四日目に夫が発症。39-41度の熱が続きベッドから起きれない状況が二日続いた。
しかし、夫は三日目にはケロッとしていて、何の症状もない状態。
わたしとむすめは頭痛と喉の痛み、咳がだらだら続いて、結局むすめは丸1週間以上学校に行けなかった。
そして、わたしとむすめはコロナ急性期の諸症状が落ち着いてからも後遺症に悩むことになる。
むすめの場合は、昼間の耐え難い眠気で、そこから1ヶ月くらい、学校から帰るとベッドで二時間くらい寝る生活が続いた。
わたしの場合は過剰に出血の多い月経(ピルを飲んでいるので正確には月経ではないが)とだらたら続く不正出血、そして軽度のブレインフォグである。
ちょうどコロナになりピルを飲み忘れたため、そのまま休薬に入る。しばらくすると消退出血がはじまるのだが、変化を感じたのはその時からだった。出血が過去に経験したことがないほど大量だったのだ。
それから2週間弱、大量の出血が続いた。本来だったら5日ほどで血が止まるので、この時点でかなり不安だった。時間があれば、出血についてあらゆるワードで検索していた。
検索する中ですぐにコロナ後遺症の可能性に行き着いた。感染後2割の女性に月経異常があったという記載もあったりしてそんなに珍しいことでもないんだなと実感する。
コロナ感染後に、20%の女性が月経異常があったそう
ただ、婦人科系の重大な疾患 (子宮頚がんとか)の可能性も拭いきれず、悶々とした日々を過ごしていた。
とはいえ休んだ分の仕事もありバタバタしていたら、気がついたら最初の出血から3週間以上が経っていた。
いつもピルをもらっている産婦人科を予約して、さまざまな検査をしてもらった。しかし、どの検査も陰性で、結局コロナ後遺症だろうということだった。
もう一つがブレインフォグである。
わたしはもともと割と健康な中年女性で、上場企業で働いて、子どもを育てつつ、副業や趣味にも勤しんでいた。
しかしコロナ以降、考えることが突然しんどくなって、一日でできることがかなり減ったように感じる。
例えば以前なら休日に子どもを習い事に連れて行く→友だちとごはん→おでかけ→ごはん→副業のようにいくつか予定を掛け持ちできたが、コロナ以降は子どもを習い事に連れて行く→副業で思考回路がいっぱいいっぱいになるような感じである。
周囲から見たら元気なのだろうが、いつもなら100%でいけるところがだいたい80%になった感覚で、ものすごくもどかしかった。焦る気持ちとは裏腹に体はくたくたで、ぼーっとしているうちに1日が終わっていった。
具体的にできなくなったことは書くことと読むことで、続けていた日記も旅行を機に書けなくなった。
本を読むことについても、以前は思想だったり政治の本を背伸びして読む余裕があったが、最近は小説ばかりを読んでいる。
ぐだぐだとした状況が4月中頃まで続いて、もうこれからもうずっとこのままなのかしら、と落ち込んでいた。だが、このまま諦めるのも癪でとりあえず、まず体力をつけようと思い立つ。
それから週4-5でがっつりプールに通うようになった。最初は疲労で80%が60%まだ目減りして落ち込む日々だったが、だいたい1ヶ月が経ちようやく軌道に乗ってきた感じがある。
調子に乗って5月上旬の間に韓国に三泊四日、ちゃんみなのライブに合わせて長野、名古屋に二泊三日とかなり大胆な移動もしてみた。
同じくして後遺症に悩んでいたむすめも昼寝の頻度も時間もすっかり減ってきている。
時間が経ちすぎて治っているのか、慣れたのかも定かではないが、良い方向に向かっていると信じたい。
今回の学びとしてはコロナは全然ただの風邪ではないということ、そして、軽症のコロナだからと言って油断は禁物ということである。休むときは思い切り休んだほうがいい。
しかし、こういう元気な人間の体力とか気力をちょっと削る、みたいなのがコロナだとしたらかなり厄介な病気だよね…