イベントの代休で本業は休み。朝からチョボモン撮影である。
この日は途中から「ぽげまる」という着ぐるみの中の人をやった。着ぐるみが動き回る姿を見ていて、かわいくて、楽しそうで、中に入ってみたいと思っていたけれど、実際に入ってみると思っていた以上に窮屈で、視界も音も遮られて不安になる。
それでも最初は楽しくて、るんるんしていたが、時間を追うごとに着ぐるみの荷重が肩にのしかかる。額に接する部分が汗でぬるぬるする。人間の皮脂の匂いとぬいぐるみのケミカルな匂いが混ざる。
急に今この瞬間、知らない人の集団に投げ込まれて、着ぐるみを脱がしてくれ!と叫んでも誰も来ないのだろうと思うと不安になる。
それでもわたしはぽげまるなので、ぽげまるのことを考える。
ぽげまるは自分が頭が良いのだ、と自負していて、それゆえに、ちょっとだけチョボモン、ムッタラに上から目線の態度をとる。でも純粋で素直なので、自分のことも信じているし、チョボモンやムッタラのことを信じている。
だから話すときはちょっと偉そうにする。
カットが進むほどぽげまるの気持ちがわかる気がして、体がぽげまるとしてうごきはじめる。
それがなんだか嬉しくて楽しかった。
撮影が終わって、モチを迎えに行って、夜は昨日とおなじ中華屋さん。
シュウくんに鉄板ネタを話してもらってめちゃくちゃわらった。