朝起きたら九時半。結構寝れた。
村田沙耶香の『世界99』を読んで準備して美容院。『世界99』が面白くて没頭して読む。
最後に髪を乾かすタイミングで担当の美容師さんに「最近、ジェスチャーゲームにハマってるって聞きました!」と話しかけてくれる。友だちのまゆちゃんに美容院を紹介したため、美容師さんは双方を通じて、わたしたちの最近の遊び事情(スイパラでケーキを死ぬほど食べただとか、USJに行っただとか)を把握しているのだった。そこでわたしはまゆちゃんの劇的なジェスチャーのうまさを美容師さんに伝えた。
髪を切り終わって自転車を止めてるデパートの惣菜コーナーに行ってお昼ごはんを買って帰る。
家に着くとモチが家に帰っていて、3人でごはんを食べた。
ごはんを食べ終わるとそそくさと寝室に行き、『世界99』の続きを読む。途中で昼寝したりしながら読み続けて、夕方に読み終わった。
久しぶりに没頭するような読書体験だったが、しかしこれで休日が終わるのかという絶望もある。
『世界99』は今年のSF大賞です。まじで。
わたしたちは多かれ少なかれ、対人関係や環境に応じてキャラクターを変えている(それは分人なんて呼ばれたりもする)。大なり小なり、それぞれのコミュニティで違うコミュニティの自分を知られたくないという感覚はあって、それはキャラを作っている実態を客観視することの恥ずかしさにあるように思う。
そして、人には自分が楽できる仕組みがあれば、倫理的にどうこう言いながらも順応してしまう弱さ、怖さもある。
こうした人間の恥ずかしさ、弱さ、怖さの延長にある未来を加速的に描いていて、怖くて辛くて面白かった。