朝がたモチが布団に入ってきて眠れず、朝起きる時間に起きれなくてモチを夫に任せて二度寝。
小一時間寝てぬるぬる起きだして仕事。
やることをやっていたらあっという間に時間が過ぎる。
今日は昼過ぎに早退してミィちゃんの家に行く。
家を出ようとしたらモチが友だちを連れて帰ってきた。一緒に宿題をするらしい。二人にバイバイして家を出る。
ミィちゃんの家に着いたら想像以上にたくさんの人がいた。今日はチョボモンのイボを削るのだ。
チョボモンはやさしい赤いかいじゅう。身体中にイボがついていて、そのイボを削っていく。
はじめて会う人も多かったけど、みんなで喋りながらひたすらイボをけずる。最初はおそるおそる。どんどん大胆に。
集まる人々はお土産を持ってきている人も多かった。途中で「ケーキのプリンセス」が手作りのティラミスを携えてやってきた。
ティラミスにはオレンジが入っていて、こういう組み合わせってありなんだ!という新鮮な驚きがあった。プリンセスはわたしたちがケーキを食べて褒めるたび、なぜか気まずそうに顔を背けるのだった。
しゃべったりたべたりをしながら、イボを削り続ける。
みんなが話すことがささいなことでも面白くて、きれいな人たちだな〜と思った。生きる姿勢がきれい。
途中でイボの正解を見失う。そこで、ミィちゃんが作ったイボを「イデア」として崇めて、粉ミルク「はぐくみ」の缶の上に据えた。
ときおりミィちゃんの「イデア」に立ち戻りながらカッターでシャッシャッとけずる。
ようやく慣れてきたな!というあたりでイボが大方削り終わる。みんなで「もうちょっとやりたいね」なんてささやく。
わたしはモチの習い事のお迎えに行かなくてはいけないので一旦抜ける。
この後みんなで鍋をするというので、お迎え次第、戻ることに。
モチは今日、冬の夜の空を書いていた。
みんなで鍋食べるよ、と誘うと二つ返事で行く!というので二人でバスに乗る。
バスから降りるといつも歩かない道はちょっと怖いみたいでものすごくひっついてくる。
ミィちゃんちにもどると知らない人がたくさんいてモチが少し人見知りをする。
しかし、しばらくするとすっかり慣れた。
みんなで鍋をつついて、いろんな話をした。
モチが絵を描いて披露するとみんなが褒めてくれて、モチが喜んでいるのが伝わってくる。
帰りの電車で、モチが「今日はほんっとーにたのしかったー!」と満足げにいう。
駅を出たところで泣いている女の子が。すると改札の外、柵の向こうから同じくらいの男の子が駆け寄る。二人は手を合わせて名残惜しそうに言葉を交わす。
最後に男の子が女の子の頬にキスをした。
それを見たモチが「アイですな〜」というので、「愛ですな」と返す。
駅の前のコンビニでモチにホットココアを買って家まで帰る。
家に着く頃にはココアは飲みきられていて、モチは「おなかたぷたぷ」ということだった。