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2024/11/12:漫画が読めない子どももかわいい

寝室に鏡。鏡の部分が扉になっており、中に物が収納できるようなやつ。わたしは徳島空港にいかなくてはいけないらしい。鏡にふれると鏡はもろく外れる。よく見るとビスが留まっていない。ビスを探すと鏡の右の方にある蜘蛛の巣のなかに包み込まれている。あとでどうにかしないとな、と思い階段に向かう。すると手すりのように蜘蛛の糸が密集している。蜘蛛の糸の中に子どものおもちゃが絡まってる。3-4歳の頃の子どもがおもちゃを取ろうと蜘蛛の巣に手を伸ばす。すると子どもの頭くらいの大きさの黒い毛むくじゃらの蜘蛛。子どもに駆け寄ろうとする。

 

夫のアラーム。お弁当用に早く設定したままだったらしい。しかし夫は起きず、子ども部屋から子どもが起きているような音がする。

小さいタタタッという足音がして子どもがわたしの胸に飛び込んでくる。夫は起きない。

子どもがふざけて夫のスマホのカメラを起動し、カメラを向けるのでここぞとばかりに夫にくっつきツーショットを撮る。撮った写真をみると、夫の顔はわたしの顔に押しつぶされていて、とても幸せそうでよかった。

子どもと朝の準備をしながら『逃げ上手の若君』の12巻の話をする。

「〇〇が裏切ったの、衝撃やったのぉ」とわたしがいうと

「えっ?!うらぎった?なに?」などというので、

「はぁ?本当に読んだんか」と返した。

それを聞くと子どもはちょっと確かめてくる!と部屋に逃げ若を取りに行き、パンを食べながら読む。

該当箇所を読み「ほ、ほんまや……」と朝から衝撃を受けていた。何を読んどったんや!

そんなこんなで子どもは普通に集団登校に遅刻していた。

 

子どもが出ると同時に 肩を落とし「ゔゔゔゔ」とうなりながらパソコンを開く。

頭の中のアレン様が「んもぅ、大っ嫌い〜労働〜!」と叫んでいる。

 

お昼にコンビニの冷凍ピッツァを食べる。ピザじゃなくてピッツァね。

 

仕事をしてるとあっという間に子どもが帰ってくる。チームの雑談でぬいぐるみの話をしていたらそろそろと子どもが近づいてきてなぜかコメントをくれた。

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うちの子ってほんまにかわいい、CANMAKE TOKYO!

 

晩ごはんは刺身と鳥の軟骨を焼いたやつと惣菜。家族で『チ。』のアニメを見つつ食べる。ヨレンタが女性だからと論文を奪われるシーンで子どもが本気で怒っていた。これをおかしいと思える時代でよかったなーと思う反面、Twitterではyour body my choiceやら30歳で子宮摘出やらの言説が日々流れてきていて暗澹たる気持ちになる。

こういうときにいつも思い出すのが、ウエルベックの『服従』のこのセリフ。

家父長制についてのあなたの考えが正しかったとするじゃない。それだけが実現的なプランだったとする。でも、わたしは高等教育も受けて、自分を独立した一個人と考えるのに慣れているし、男性同様考えたり決定したりする能力があると思ってる。だとすると、わたしはどうなるの?捨てられても構わない女だって言うわけ?

ほんとだよ、"わたし"はどうなっちゃうわけ?だよ!

 

子どもとお風呂にはいり、ちゃんみなの「べべべ べべべべ べーきゅー(by 子ども)」のライブ映像を見て上がる。すると子どもが引っ張り出してきたビーチボールで夫がリフティングをしている。一応キャッチするそぶりをするとものすごい勢いでこっちにボールを蹴ってきて、あえなくぶつかる。

「ひ、ひ、ひ、ひ〜ど〜いぃいい''〜」

と泣き声をあげたらごめんごめんと近寄ってきたが、わたしが風呂上がりでびしょ濡れなので抱きしめず、ちょん、と触ってきた。 濡れるくらいで愛する女を抱きしめるのを諦めんなよ!