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Bondeeという永遠

御多分に洩れず、生活をシェアできるというSNS「Bondee」にハマっている。Bondeeでは、自分好みのアバターや部屋を作って、その中で親しい友達と擬似的に生活を共有することができる。

我が家の大きな用途のひとつが、むすめと一緒にBondeeを通じて義母とやりとりをすることだ。

流行に敏感な義母はBondeeが流行るとあっという間にアカウントを作成して、すぐに友だちになった。トークルームで一緒に踊ったり、むすめとの自撮りを送ったり、義母が義父にバレンタインチョコを贈る様子をのぞいたり……と、楽しく使っている。

Bondeeには「航海」という機能がある。海の上を船で漕ぎながら、壮大な景色を見たり、流れつく誰かからのメッセージを読んだり、と航海を通じてさまざまな偶然性を感じられる。そして、オフライン航海というモードもあり、それをオンにしているとアプリを閉じていても勝手に旅をしていて、次に開くときはお宝という期間限定のインテリアや衣服が手に入っていたり、友達と遊んだ写真が残されていたりする。

いつものように仕事中に航海をして、その成果をむすめと眺めていたとき、むすめが急に

「ずっとじかんがたって、いつかおばあちゃんがしんじゃったら、このキャラクター(アバター)はどうなるんだろう」

と聞いてきた。

わたしも特に答えを持っていなくて「どうなるんだろうね」とお茶を濁した。

しかし、むすめがこんなふうに聞いてきた理由が、どこかわかるような気がする。Bondeeの海には、どこか切ない、永遠性の何かを感じるのだ。

Bondeeの海はよくできていて、水平線の先にときおり島が見えるが、追いかけても追いかけてもたどりつかない。しかし、一度アプリを閉じると、わたしたちは島に上陸したり、海で魚をとったり、と大冒険を繰り広げている。

捉えどころのない、Bondeeの海の上での生。いつかうんと時間が経って、義母もわたしもいなくなったあとも航海は続いて、むすめがときおり義母とわたしのアバターが遊んでいる写真を眺めてるときがくるかもしれない。

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