昨年の夏からギャルズというバンド、というよりお楽しみ音楽クラブ?に入り、時折ライブをしている。
子どもの頃から耳や声の感覚が鋭くないということはわかっていて、それゆえ音楽を演奏したり、歌ったりすることとうまく接点が持てなくて。だからバンドをする予定などこの人生には期待していなかった。
しかし、「ギャルだから」という理由でギャルバンドに誘われたら話は別である。断る理由がないし、誘われたらやるっきゃない。なぜならわたしはギャルなので。
そんなこんなで音楽を演奏したり歌ったりすることとの距離は相変わらず遠いまま、ポジション「存在」として、往年のギャルのアドバンテージを活かしパラパラを踊ったりしてここまで来た。
しかし、2023年1月末、ギャルズのメンバーから急にこんなことを聞かれた。
「らりをちゃん、歌上手い?」
思わず即答。
「ヘタだけど歌えるよー!」
そしたら嬉しそうな「よかった〜」って返事が来た。
「らりをちゃんボーカルの曲ができたんやけどな、ヘタでいいねん、ヘタがいいねん!」
えっ!ヘタでいいの?!
そんなこと、はじめて言われたからびっくりする。音楽は上手くなきゃやらないよ、とやっぱりどこかで思っていたから。
その曲を聞かせてもらう。うん!楽しい曲!!
ギャルズのトラックメイカーは天才だ!!
自分には関係ないと思ってきたことが、急に自分の手元にやってくるのは面白い!
家に帰って、音程とかはわからないのでひたすら歌詞を覚える。保育園の送り迎えの自転車で、口ずさみながら白川疏水を走り抜ける。
相変わらずヘタなまま、しかしわたしは歌えるのだ!
コンテンツに溢れる今、あらゆるクリエイティブに対し、受け手として享受する立場に徹する自分。それでいいのかとか思いつつ、結局寝転んで本を読んだりNetflixを見たりする、生来の怠惰さで生きているからこそ、こうして外側からやってくる偶然性を楽しみたい。
というわけで明日ライブです!
ギャルズで出るので来てください❣️ https://t.co/odVHOmrtuY
— らりを (@pndyk77) 2023年2月10日
よかったら来てネ