Essay
北朝鮮から脱北する人々に密着したドキュメンタリー映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』を見た。 今作で密着されるのは二つの家族。脱北して10年弱、韓国に住む女性で、17歳の息子の脱北を待ち望んでいる。もう一組は80代のおばあちゃんと夫婦と幼い娘2人の5…
『哀れなるものたち』の感想を、毎日のようにSNSで目にする中で、昨日ついに「見てへんの、オレだけ……」みたいな気持ちになって、そんな卑屈さで生きる日を1日でも減らしたい、ということで今日見てきた。 エログロらしいというのを、ちらっと目にしていたの…
わたしがハリー・ポッターに出会ったのは7歳のときだった。「世界で話題の面白い物語があるらしい」と聞きつけた母が買ってきてくれたのだ。 読み始めるとめちゃくちゃ面白く、続きはないかと母に聞くと一年くらい先に発売されるといわれ、7年しか生きていな…
クローゼットは服で満たされているのに服がないといつも思っている。 わたしの人生もだいたいそんな感じ。 配偶者、子ども、正社員の職、休みの日に会うともだち、やりがいある仕事、気のいい同僚、柔軟なワークスタイル、平均以上の年収、身体や頭を動かす…
限界共働き、子どもに宿題をさせるのがつらい。 宿題をやらないとテレビを見せない、という方針をとっている我が家だが、子どもは気づくとトイレにこもっていたり、ひたらすら風船をばいんばいんしたりして無為に時間を過ごしている。 また、保育園でも昼寝…
むすめが7歳になった。 陽キャなむすめは、わたしと全然違ういいところを持っていて、わたしとよく似たダメなところがある。一人称はボク。 むすめは『ベイビーわるきゅーれ』を皮切りに殺し屋映画にハマり、『ジョン・ウィック』もシリーズ見しはじめたが、…
昨日、島田珠代さんが出演する、徹子の部屋について、視聴者の方々のSNSの投稿を見て思わずTVerで徹子の部屋を開いてしまった。なんでも珠代ねえさんのキャラに反し、その人生の壮絶さがすごいらしい。わたしが見た投稿の多くは珠代さん、すごい!みたいな反…
上司が退職した。 小さいチームだったこともあり、この1年間は仕事の時間のほとんどを上司と共有し、ほぼ毎日のようにオンライン上で顔をつき合わせ、愚痴言ったり慰められたり怒られたり褒められたりしながら、同じ目標を目指し過ごしてきた。この期間、家…
もう9月も終わりかと思うと時の速さに驚くが9月頭のことを思い起こすと遠い昔のように思う。 ズルズル続いた残暑と共に夏の気分をひきずったまま、停滞感で押しつぶされそうやった。 もっと休日とかも、仕事の勉強したほうがいいんだろうなとかも思ったりし…
子どもの夏休み。宿題は案外多く、日々あれをやれ、これをやれ、と指示指示で疲弊。 子どもも自由研究なんかに取り組む中、わたしもなんかいつもとちがうことをやるかということでミシンを引っ張り出して服を作ることに。 ノムラテーラーに駆け込み、880円/m…
働きアリの中にはよく働くアリが2割、普通に動いているものが6割、働かないアリが2割いる、という「働きアリ法則」を比喩に使ったビジネス系の啓発コンテンツをずっと胡散臭いと思ってきたが、何かの拍子に、2割の働かないアリが、実は固定ではなく、入れ替…